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サイパンの想い出に残るディナーはモビーディックレストラン
ハーマンメルビル
Biography
***『白鯨』***
モビーディック物語①

『白鯨』
モビーディック物語②

『白鯨』
モビーデック物語③
『白鯨』
モビーディック物語④

『Moby Dick / 白鯨』①   ハーマン・メルヴィル


あらすじ

1841年、イシュメールという若者が山間を歩いている。
「気持ちがクサクサするときは海が一番いい。自分自身が見出せる。」海に憧れてやって来た若者は風雨の中、一軒の宿屋へ飛び込む。

「汐吹き亭」の看板が下がっている。ここは北アメリカ捕鯨の中心地マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォード。中に入ると壁には鯨の絵が掛かっていた。酒場では捕鯨船の乗組員たちが随分酔っている。銛撃ちの荒くれ男たちが酒を飲み、ダンスを踊りイシュメールもその中に加わった。

男たちは「鯨は何でもできる。海を轟かせて跳び上がり、大きな船も木っ端微塵だ。人も飲み込んじまう。神が魚になるとすれば絶対に鯨だ」と、イシュメールに言った。

ここを宿と決めたイシュメールは、2階の部屋のベッドにもぐり込んだ。
すると相部屋の銛撃ちが帰ってきた。見て驚いた、全身刺青だらけの蛮人ではないか。
やがて変なパイプでタバコを吸いだした。イシュメールの相部屋の男、クイーケグは西南の島の首長の息子で体中はおろか顔にまで刺青を彫った銛撃ちだ。


翌日、日曜日イシュメールはこの町の教会へ出かけた。中には鯨に命を奪われた人々の碑がはめ込まれてある。奥ではマップル神父が説教台に上り、聖書ヨナの章を読み始める。
宿に戻るとクイーケグがしきりに本をめくっていた、彼は字が読めないのだ。本を読んで聞かせてやると互いの身の上話になった。すっかり打ち解けた二人は同じ捕鯨船に乗ろうと決めた。

二人は港へ行き、並んでいる船の中からピークォド号に乗ろうと決めた。給料のことで船の共同持ち主ベレグとビルダッドが揉めるが首尾よく採用された。特にクイーケグは肩にした銛を樽の真ん中に打ち込み、ビルダッドを喜ばせた。乗務員名簿にサインをするときクイーケグは魚の格好を書いた。



翌朝、積荷を始めたピークォド号に向かった二人に、ボロを着た預言者が「お前たちはあの船に乗るのは止めたほうがいい。エイハブ船長は鯨のために片足を失い、魂までゆがんでしまった。」「お前達が海のまん中で、陸地の匂いを嗅いだとき、エイハブは死ぬ、死んでなお手招きをする。皆後を就いて行ってしまい、ただ一人を残して死んでしまう。」と薄気味の悪い事を言うが、二人は船に乗り込む。

船は港を離れた、これから世界中を駆け廻るのだ。船には1等航海士スターバックを始め屈強な船乗りたちが集まっている。船長のエイハブは、昼間は船長室に閉じこもって出てこない。夜になると甲板を歩くエイハブの義足の足音が聞こえてくる。

ある日、エイハブ船長が姿を現した。顔面に走る鉛色の傷跡は、深い悲しみに満ちた表情をむしろ陰鬱なものに仕立てている。しかし、彼が一たび船首の彼方を睨む時、その恐れを知らぬ眼差しには威厳があふれ、周囲を圧して人々を震え上がらせた。それは以前の航海でモビーディックという白い鯨に片足をもぎ取られて以来のことである。
今度の航海も彼にとっては、ただ白鯨への復習のためだけであった。

全員を集めてエイハブ船長は言った。「お前達が探すのは白い大きな鯨だ。モビーディックを追っているのだ。最初に発見した者にはこの金貨をやる。」スペイン金貨をマストに打ちつけ、全員に酒を振舞った。

Melville
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